FXコラム

本邦勢不在で案の定大きく売り込まれたドル円

2016/08/09

今年は非常に長いゴールデンウイークとなっていますが、為替市場は逆にドル円を中心にかなり加熱した動きが展開されています。

■4月29日にまず大きく売り込まれたドル円

ゴールデンウイークは毎年ドル円が本邦勢不在の間に大きく売り込まれるケースが多くなっていますが、ことしはその動きがいきなり顕著に現れることとなりました。

28日の日銀の政策決定会合現状維持を受けて翌日の29日ドル円は大きく売り込まれることとなり、108円台を割り込んだあとはそのままずるずる値を下げて107円を通り超し、106円台に突入することとなりました。

■5月3日は105円台へと下落

2日の本邦勢の稼働日は様子をうかがっていたドル円でしたが、翌日3にはアジアタイムから106円台すれすれまで下落し、午後の時間帯豪州RBAがまさかの利下げを行ったことにつられて静かに105円台へと沈みこむこととなりロンドンタイムでは105.500円に近いところまで売り込まれることとなっています。

■4日早朝には一旦107円50銭レベルまで戻る展開

しかし4日のオセアニアタイムではアルゴリズムの仕業なのかいきなり107.500円レベルまでドル円が瞬間的に買いあがる形となりショート勢のストップロスが一気に刈られる形となりました。

こちらも場の薄い相場ならではの動きであり、一方的には下落しないGW相場の難しさを示すような動きとなっています。

■投機筋の報復相場か?

一連の動きを見ていますと、4月末に損切りを余儀なくされた投機筋の報復相場の色彩が強いようにも思われます。
4月最終週、1992年以来の投機筋によるドル円ショートが溜まった相場でしたがブルームバーグのよくわからない観測報道のおかげで一旦はショートを買い戻す羽目になった投機筋は、その後日銀の追加緩和期待でどるロングをもって結果発表をまったはずですが、こちらもまさかのゼロ回答、緩和なしということで、さらにロングを切らされる結果となっています。

こうした2回に及ぶドテンの繰り返しで損失を被った投機筋がこのゴールデンウイークに損失を取り返しにきているような相場展開となっているわけです。

■5日NYタイムの買戻しに注意

このように今年の連休は投機筋にやりたいよう売り込まれているドル円ですが、6日には米国雇用統計もあり5日のNYタイム午後からは一定の買戻しがでることを想定しておいたほうがよさそうです。

4日のアルゴリズムの戻しから見ると107円台後半あたりまで戻す可能性はかなり高いといえます。

ただ、月足でみますとドル円はあきらかに下落トレンドに入りこんでいる状況であり、ここから戻しても上昇トレンドに復帰する可能性はきわめて低いといえます。

こまめに戻り売りをしかけることが当面利益につながりそうな状況です。

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