FXコラム

(FX15)5月2日配信想定分 日本以外世界の市場はドル安相場を求めている5月相場

2016/08/09

いよいよ5月相場のスタートです。

日本は大型連休の真っ只中で相場から離れているトレーダーも多いことと思いますが、欧米の市場は休み無く稼動しており、本邦勢のいない間に大きく相場が変動することもあり、FXの世界では目が離せない時期となります。

■4月は総じてドル安市場が継続

ドル円市場は不明確な日銀の追加緩和観測報道のおかげで妙に買い上げられる形となりあたかもドル高がよみがえったかのような相場展開になりましたが、日銀の政策決定現状維持を受けて完全に4月初頭の水準に値を戻すこととなり上昇分はすべて箔落することとなりました。

しかしもう少し引きで市場を眺めてみますと概ねドル安が進行しており、このドル安と原油価格の上昇が米国の株式市場に上昇と安定化をもたらしていることは間違いない状況です。

2月のG20でなんらかの合意があったのかどうかはいまだに定かではありませんが、少なくともこの会合以降ドル高はかなり是正され、中国の人民元もかなり安定した動きとなったことは事実です。

またドル安のおかげで新興国株価もかなり戻りを試すようになってきており日本以外の殆どの国々はドル安の恩恵にあずかる市場状況となっているのは間違いありません。

■原油高も4月ジャンク債償還に必要な動き

4月、それまで下げていた原油価格は大幅に値を戻すことになり、相場には下落の一服感が強く漂うことになりました。

しかしこの原油価格の上昇はエネルギー系のジャンク債の償還時期が集まる4月にどうしても原油高を演出する必要があってようで、こちらもこうした裏事情からドーハの会議の結果如何にかかわらず上昇していった経緯があるようです。

したがってこの先がどうなるかはまだまだ未知数となりそうな状況といえます。

■世界的にドル安を望む動きは継続か

こうなると分が悪いのがドル円ということになりそうです。

伊勢志摩サミットの前には露骨に円安誘導することはできなくなっていますし、今回日銀が緩和を見送ったことで6月までは金融緩和の支援による円安オペレーションを行うこともかなわなくなってしまいました。

米国の大統領選挙は夏に向けていよいよ各党の代表争いが激化しますので、ドル安を候補者がさらに強く訴求することも考えられ、円にとっては厳しい時期を迎えることが予想されます。

したがって、当面ドル円でもドル安円高の動きがつづきそうなのが5月の相場展開となりそうです。

しかも例年何もなくても5月は円高のアノマリーがあり、今回の日銀政策決定会合後の相場の動きからしますと再度ドル円は下値を試す動きが顕在化してきそうな様相を呈しています。

■連休中の欧米市場の動きにも注意

28日は日銀の失望サプライズで大きく値をくずし、そのまま大型連休に突入してしまった株と為替ですが、2日の週に外人勢が売り浴びせに動く可能性はきわめて高く、連休中に大きくさげて、雇用統計までにある程度戻りを試す展開も予想されます。

既に29日、ドル円は108円を割り込んでから下落が加速しLondon Fixで106.60円台まで大きく下落することとなってしまいました。

今回の日銀プレーではせっかく売り持ちをしていたドル円を一旦買い戻すことを余儀なくされた投機筋が多く、本邦勢不在の期間中に倍返しでさらに損失の穴埋めに動くところも出てきそうな状況です。

またヘッジファンド勢は5月決算ですからこの時期にドル円で収益をあげようと画策する向きも多いはずで想像以上にリスクが高いのがこの大型連休の時期ということになりそうです。

今年2月11日の祝日も為替が大きく売られることとなり、ロンドンタイムに底値をつける動きとなっていますのでやはり気をつけなくてはならないのは午後4時以降ロンドンアニマル勢が
登場してからの強引な動きになりそうです。

テクニカル的にみますと、105円レベルまでまともなサポートラインは見当たらなくなっていますし110円から上でないと売りも多く控えてはいませんのでショートカバーが大きく出る以外は上値も大きく戻しそうではありません。

やはり下値リスクに十分な注意が必要です。

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