FXコラム

ボリンジャーバンドは逆張りで使うべきか順張りで使うべきなのか

2016/08/09

ボリンジャーバンドの開発者であるジョンボリンジャー氏が来日してセミナーなどを開いていることからまたボリンジャーバンドに注目が集まりつつあります。

このボリンジャーバンドは1980年に同氏が開発したもので、えらく昔からあるような気がしますが、まだ36年程度の歴史しかなく、開発したボリンジャー氏も65歳と意外に若い開発者であることに改めて驚かされます。

さて、このボリンジャーバンドですが、逆張りに使ったほうがいいのか順張りにつかうのがいいのか結構悩んでいる方も多いのではないかと思います。

このボリンジャーバンドでは±1σに収まる確率 = 68.26% ±2σに収まる確率 = 95.44% ±3σに収まる確率 = 99.73%となっていますから2σ以上にまでくればほとんど戻ることになるので逆張りに使われる方が多いのだと思います。

しかし実際に使い始めてみますと、逆張りではだましに会うケースが多く、これだけに頼って売買していますとかなり多額の損失を抱え込むことになりかねません。

今回はそんなボリンジャーバンドをどう使いこなすかについて考えてみたいと思います。

■標準偏差は母集団が多ければ多いほど精度が上がる

偏差値というのは高校受験や大学受験の模擬テストなどにも導入されて日本では多くの人になじみの深いものとなってきています。

しかし、この標準偏差も母集団が多いか少ないかで信憑性が全く異なるものになるのです。

大学受験模試のように対象者のほぼすべてが受験するなどという場合はかなり信憑性がタックなりますが、為替における1時間足以下のチャートで生成されるボリンジャーバンドはもともとの母集団の数が少ないことから大きくだましになることも多いのです。

マイナス3σの外側でずっと売買が継続するなどというのは見時間時間足では結構頻繁に出るものですから、週足、月足などと比較してもその精度はかなり甘くなることが考えられます。

このあたりは使うほうがしっかり読みこなすというFXリテラシーを要求されることになるのです。

■直近のドル円日足でもマイナス2σの外で取引が継続

4月に入って大きく下落したドル円は先週かなりの時間に渡ってマイナス2σの外側で相場が推移するという極めて異常な動きをしていましたが、やっとここへ来て2σの内側に入っています。

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また、同じドル円の週足60週移動平均のボリンジャーバンドではマイナス3σの外側に飛び出ながら相場が推移しており、マイナ3σで逆張りをしても含み損が大きくなる状況で、逆張りには
うまくワークしない状況が続いています。

■ボリンジャー氏自身も順張り利用を推奨

もちろんまったく逆張りで役に立たないと言っているわけではありませんが、相場に強いトレンドがでてしまいますと、短い時間足では逆張り用に使うのは結構リスクが高いことがわかります。

開発者のボリンジャー氏自身も順張りに利用することを推奨していますので、このあたりはよく考えてから利用するようにしたいところです。

■バンド幅と方向感が利用価値大

ただボリンジャーバンドはほかのテクニカル指標にはない魅力も多数存在します。

まずバンドが収縮してくるとエネルギーが貯まっているのがわかりますから動き出した方向にバンドウォークすることも多く、順張りとしてついていくのにはかなり便利なものになります。

またセンターラインまで戻ったところで次なる方向を探る際にも便利に利用できますから、このあたりの動きをこの指標を見ながら理解できるようになれば逆張り利用だけではなく、様々なベネフィットを活かすことができるようになるのです。

巷のFXの教則サイトなどではもっぱら逆張りに利用ができるのがボリンジャーバンドの大きなメリットと紹介されていますが実態は必ずしもそうではないことについてはしっかり理解して利用していきたいものです。

国内では一目均衡表とともになじみの深いボリンジャーバンドですが、適正利用でうまく価値を引き出せるところだけ取り出して使いこなしていけるようになることがお勧めの利用法といえます。

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