FXコラム

いよいよ国民投票まで2ヶ月あまりに迫ったUK~ポンドは大荒れ予想

2016/08/09

足元ではまたしても利上げ観測などがでて上昇局面にあるポンドですが、いよいよEU離脱を成否をかけた国民投票まで2ヶ月ちょっととなりました。

こうしたEU離脱をかけた国民投票を想定した場合、もっとも参考になるのが2014年のスコットランドの独立に関する住民投票の市場の動きです。

スコットランドのケースでは、事前の世論調査で独立優位となると1日で200PIPS以上の上昇となることが頻繁にでることとなり、投票の出口結果で大きく買い戻され、最後はまた下落するといった複雑な動きをしたことは記憶に新しい状況です。

今回の英国全体としてのEU離脱をかけた国民投票では事前にかなり様々な討論会やメディアの世論調査も登場する予定ですからかなりその内容によって相場も振らされる可能性がありそうです。

現状では賛成、反対は拮抗しており、いよいよ相場が荒れるのはまさにこれからというタイミングがやってきています。

■英国は4つの異なる地域により構成

英国はひとつの国と思われがちですが、イングランド、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドから構成されている国です。

イングランドの人口比率がもっとも大きく84%で、スコットランドが8.4%、ウエールズが4.8%、北アイルランドが2.8%とイングランドが圧倒的に大きな比率を占めています。

ただ、スコットランドやウェールズ、北アイルランドがすべて残留を希望するとイングランドでの残留希望が50%を切っても47.5%以上が残留を希望すると残留成立となることからなかなか微妙なところでこうした地域が大きな鍵を握る存在になってくるのです。

■キャメロン疑惑はEU離脱派に有利

最近話題沸騰のパナマ文書の中で、キャメロン首相は、自分の母から受け取ったお金が贈与にあたり、その部分の納税を逃れた…として、非難を浴びています。

ご本人はそれを否定するために申告書類を出したりして必死の状況ですが、国民投票を前に
辞任要求も高まってきており、もし投票前に辞任となればEU離脱派にはかなり有利に展開することになりそうです。

この話も国民投票と絡みあいながら展開しそうでなかなか国外にいるものからすると判り難い
状況が続きそうです。

■英国のEU離脱支持が成立した場合スコットランドの残留話が浮上

ここで話がさらにややこしくなるのは、英国としてはEU離脱が決まってもスコットランドはEUに残りたいといった動きがでることで、この離脱問題は英国の分裂問題と深く関わっていることがわかります。

この部分もかなり複雑であり、今後のメディア報道にも様々な内容が登場することからポンドはかなり乱高下することが予想されます。

■EU離脱ネタでポンドを取引するならユーロポンドがお勧め

さて、英国のEU離脱をめぐる国民投票をネタにしてポンドの売買をするのであれば、もっとも激しく動くポンドドルや仮想通貨で動きが読み取り難いポンド円よりも、実需で支えられているユーロポンドで勝負してみるというのはひとつの考え方です。

過去の上下の動きを見ていても、ある一定以上にはユーロポンドはあがらないことが多いため、比較的リスクを低減できることがわかります。

とはいえ、今回のケースでは相当な動きがでることは間違いありませんので、投資資金を厚くするかポジション数を限定的にするかなどして大きなボラティリティでも耐えられるように取引をしていくことが望まれます。

普通にしていても100PIPSぐらいは上下してしまうのがポンドの特徴ですから、こうした特別な事態のときにはさらに動きが荒くなることが予想されます。

また、報道内容次第で上昇が一転下落するといった猛烈な動きも示現しやすくなりますから、気軽な気持ちでポジションをもつのはかなり危険です。

■今からチャートを毎日見てレベル感を養おう

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今回の国民投票がらみではうまくポジションを作れば、かなの利益を手にすることが可能になりそうですが、6月までまだ時間はありますので、売買しようと思う通貨ペアの日足、時間足などは毎日みて、そのレベル感をしっかり頭に入れておくことが重要です。

日ごろ取引しなれていない通貨ペアを売買するというのはそれだけでかなりリスクの伴うディールとなります。

ひと目チャートをみただけで相場が上昇しているのか下落しているのか瞬時に理解できるように準備をしておくことがお勧めとなります。

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