FXコラム

米雇用統計めがけて猛烈に買い上げる海外ファンド勢

9月にも利上げがあるかもしれないということで、2日の雇用統計をめがけて海外のファンド勢が猛烈な買い上げを行っているようです。

当初はドル円のショートの巻き戻し主体で上昇してきているものを思われましたが、31日のNYタイムは一貫してドル円が上昇する動きとなっており、単なるショートカバーかと思われましたが、9月21日の日銀政策決定会合とFOMCの織り込みも視野に入れて大きく買いを入れてきている印象が非常に強くなってきています。

■3つの市場すべてでドル円買いという過度な動き

通常雇用統計を控えた動きとしてならば東京タイムで買われるならロンドンかNYタイムで少しは緩むものですが、今回のドル円の買いはすべての市場で継続して買いが進むというある意味かなり過度で以上な展開となっています。

雇用統計の発表前にあまりにもロングが積みあがりすぎてしまいますと、ちょっと数字が悪くてもその巻き戻しが大きく起きることから、結果次第で大きく下落するリスクも高まっており非常に注意が必要な状況になってきています。

なぜここまでドル円主体で買いが入るのかははっきりしませんが、株式市場がまったく利上げを織り込んでいない状況に比べるとかなり為替の世界ではドル買いが目立つようになってきています。

■NFP19万人程度ならドル円買い継続か

今回は過去2ヶ月継続している雇用統計の結果ですがから、8月の数字も市場の予想の19万に近ければ利上げの可能性は十分にでてくるとも考えられます。

しかし本当に米国の大統領選の前に利上げを行うのかということになりますとまだまだ疑問の余地があるということになってしまいます。

テクニカル的に見ますと、104円10銭昨年の高値から2011年の安値までの抵抗線にぶつかるレベルになってきますから、個人投資家がかなり売りあがっているとも聴きますが、ここからさらに雇用統計前に上がってしまうことは考えにくい状況です。

また99.500円から既に4.3円程度上昇してきていますので、そろそろ上限が見えてきている感じもしています。

■雇用統計でいい数字がでるとその後の動きは微妙

実際雇用統計で良好な数字が示現した場合、一旦ドル円は上昇することになると思われますが、株式市場は嫌気して特にNYダウ、S&Pが大きく下落することになることから日経平均もそれにつられて売られることとなり、回りまわってドル円も下落に転じる可能性はかなり高くなります。

とくに9月からの米国の相場は例年下落するのがアノマリーになっていますから、ここからの為替の動きは株式市場にも注意を払う必要がでてくるのは言うまでもありません。

■逆に悪化した場合でも株価が上昇すれば影響は軽微か

一方NFPの数字が悪かった場合でも利上げが遠のくことから株価にはプラスに働くこととなり、当座は株価が戻すことによりドル円は大きく下げない可能性もでてくることになります。

ただ、かなり事前に買い上げてしまっていますので、ロングの投げなどがでれば発表直後は一定の売りがでることも予想されます。

なぜここまで株式市場と為替市場とでは、利上げの織り込み具合が異なるのかよくわかりませんが、株式市場が本格的に反応しはじめるとドル円の上昇を阻害する動きになりそうです。

来週月曜日は米国もレイバーディで休日になりますので、一旦動きがでるとNYタイムの午後からはほとんど動かなくなりますので、相場の動きにも注意が必要になります。

いずれにしてもこの週末の米国
雇用統計を経て大きく相場が
動きはじめそうな状況です。

その流れが継続するのか一気に
転換するのかはまだはっきりよく
わかりまんが、9月前半は
ドル円は続伸しても後半は
逆に下落の動きになりそうで、
しっかりと動きを把握することが
重要な月になります。

-FXコラム