FXコラム

いよいよ9月相場~ドル円は引き続き大きく戻したら売り対応

2016/08/27

相場の動きがすっかり止まった感のある8月もいよいよおしまいで、市場は9月を迎えることになります。

ここからは日米両国の中央銀行による政策決定会合もありますので、動きが大きくなることも予想されますが、ファンダメンタルズにはいろいろなことがあるにせよ、テクニカルで一定の動きの方向が実証されている以上それに従って売買をするのがやはり基本ということになります。

■ドル円はまだまだ戻り売り

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ドル円の日足を再確認してみますと昨年10月ぐらいまでは、200日移動平均線よりも相場があきらかに上にありましたから上昇の余地をのこしていましたが、12月以降は一貫して相場のほうが200日移動平均
よりも下で展開しており、まったく戻る気配すら見せていないことがわかります。

現状での200日移動平均のラインは110円よりも上にありますから、これではとてもではないですが、相場がラインを超えて上昇することは期待できません。

200日というのはほぼ年間の相場の平均に近いものがありますから、今後100円台をうろうろすることになるとこの平均線もだんだんと下落することになりますが、とにかくこれを相場が超えない限りは常に大きく戻したところは売りで入っていくことがテクニカル的には肝要となります。

ここからは日銀の政策決定にしてもFOMCによる利上げ見込みにしてもいろいろと相場を揺るがす変動要因が多数登場することは間違いありませんが、この戻り売りの発想は当面続くことになります。

■米国のドル安志向はさらに加速へ

ドル円にとってまったく支援材料にならないのは米国がFRBも含めてドル安政策を鮮明にしようとしていることです。

とくに大統領選挙戦では強いアメリカの話はでても2大候補どちらからも強いドルの話は一切登場してくることはなく、むしろ国内景気を考えれば鮮明にドル安を志向してくることはもはや疑いのないところですから、引き続きドル円は戻り売り主体で考えるべきなのが基本となります。

すでに今年は年初から22円もの値幅でドル円は下落方向に動いていますから本来はここからさらに下げるというのはなかなか考えにくいものですが、それでも下落局面は例年の値幅を大きく超えることが十分想定され、しかもその下落は9月から12月の間におきることが多くなるのがこれまでの事例から理解できます。

国内では日銀の更なる追加緩和の政策期待もあるようですが、海外勢はこれ以上の緩和は事実上無理と見ている部分も多く、この見方のずれもドル円には厳しい状態になることが予想されます。

■9月は実需の需要も明確に出る時期

9月は実需の動きも顕在化する時期になりますが、夏場102円台後半から上で売りの予約を確保することができなかった輸出の実需が売り切り玉をはっきりと出してくることが予想され、ここから102円台にまでも戻れなくなると実需の売りが下がってきて相場をさらに下げることが予想されます。

もはや12月から来年3月の決済を考えると何も為替予約をしないでそのままドル円が100円を割るようなことになれば、まさに経理担当者の責任問題に発展しますので、101円台であっても一定以上の売りがでる
可能性は十分に考えられ、実需が上値を抑える展開は11月ぐらいまで継続する可能性がきわめて高くなります。

こうして見てきますと、9月のドル円相場には上昇の支援材料がほとんど見つからず、いきなり100円をどんどん下回ることにはならないにせよ、戻りはしっかりと売って利益機会を確保していくことが得策になりそうです。

ちなみに昨年の高値の125円台から2011年の最安値を結んだ61.8%レベルはほぼ95円レベルになりますので、まだここから95円まで下落するのはそれほど驚くべきものではなくなりつつあることはしっかり認識しておく必要があります。

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