FXコラム

日銀ETF買いとジャクソンホールイエレン講演待ちで身動きのとれない相場

週明けのFX市場は終末に米国FRBのフィッシャー副議長が経済の先行きを楽観視した発言や、日銀黒田総裁の継続した緩和もありうるという産経新聞のインタビュー記事が好感されドル円が101円に迫るところまで上昇しましたが、さすがにそこから上にはびっしりと売りが並んでいるようで火曜日の東京タイムからロンドンタイム序盤ではまた100円割れを示現する低調な動きになってきています。

FRBは登場する各地区連銀総裁が示しあわせて強気と弱気の発言を交互に繰り返し、市場が一方的な見方に偏らないように調整をしている気配濃厚で、結果的にイエレン議長は毎度おなじみの玉虫色発言で決定的なことは言わずに終わりそうな状況です。

弱気の発言が出ればドル円は売り込まれることになると思われますが、そうした言質をとられるような言い方はしないはずですから、結果的にはほとんど動かずに終末を迎えることも考えられます。

ただ、サンフランシスコ連銀時代の部下であった現総裁のウイリアムズ氏などがかなり積極的にFRBの政策変更を提案したりしており、こうした流れに通じるような発言をイエレン議長自体が口にすれば相場の状況は大きく変化することになりそうです。

■国内市場は日銀の顔色を伺う相場展開継続

8月初旬から始まった日銀のETF買いの様子見相場は依然として継続中であり、特に日銀がETFを買うのか買わないのかだけが市場の大きな注目点となりつつあり、もはやまともな株式市場の機能を果たしていないのではないかと思われる動きになりつつあります。

ボラティリティが低くて値が下がらない相場なので確かに買いやすいとはいえますが上昇する材料がなく、買い手はもっぱら日銀とたまに登場するGPIFだけですから管理相場に上昇の妙味はなく、外人勢はまったく買いに入ってこない状態が示現することとなりました。

当然外人買いがありませんからドル円を連動して購入するといったヘッジ売買もなく、2013年から一定期間続いてきた株買い、ドル円買いの相場はもはや二度と再来しない相場の動きになりつつあります。

■ジャクソンホールを越えると9月21日まで膠着か

これで26日のジャクソンホールを乗り越えますと、9月第一週の米国の雇用統計ぐらいしか大きなイベントはなく、9月21日の日銀会合、FOMCまでこうした膠着相場が延々と続く可能性もではじめています。

今のところ米国の株式市場も高止まりしていますが、これが下落に転じるような動きを見せてくると状況は多少変化することも考えられます。

例年9月は米国の株式が下落する時期でもありますので、これがトリガーになって日本株やドル円に波及することも考えられないものではなくなっています。

しかし、市場の注目はやはり日銀の動きとその後のFOMCの結果発表ということになり、この2つがほぼ同日に開催されるという点でも相場は後半に向けて思惑も絡んでかなり荒れそうな状況が予想されます。

通常8月も19日を過ぎたあたりからは相場がそれなりに動き始めるものなのですが、今年に関しては中央銀行の政策決定を睨んで当分膠着相場になることも覚悟しておく必要がでてきています。

夏休み明け、102円台にリーブオーダーを置いていた輸出の実需勢はまったくひとつとしてオーダーが成立していないことにかなり焦りを感じてきているはずで、ここから先は売りのオーダーレベルをかなり下げてくることになるものと思われます。

さすがに今のところ100円台は我慢しているものと思われますが、8月末までで101円台にさえまともに戻れないとなると輸出勢が相場の上昇をブロックすることも考えられ、ドル円はいずてにしてももどったらしっかり売って様子を見ることが利益に近づく最短の見道になりそうです。

とくに102円台、103円台はかなり遠くになった感があります。

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