FXコラム

ジャクソンホールで年内利上げ否定的になれば再度ドル円100円割れか?

ドル円は夏休みシーズンに久々に大暴れした感のある短期投機筋の仕掛け売りと大幅な買戻しで、お盆を挟んで投げと踏みの応酬が続き、想像以上に痛んだ投資家が多くなってしまってようです。

そしてここからは夏休み明け相場の始まりで一定の方向性が出始める時期でもあります。

そんな中で22日からの週でもっとも注目を浴びるのがジャクソンホールでのイエレン議長の講演ということになります。

ジャクソンホールでのFRBの会議は毎年夏の名物になっていますが、昨年はイエレン議長は講演に登場しなかったことから今年は特に注目を浴びることになりそうです。

会議自身は25日から27日までのようですが、イエレン講演は26日に予定されて為替相場に影響がでるのはさらに翌週明けということになりそうですが、現状では利上げの観測気球をあげるような発言はでても完全に言質をとられるような
言い方はしないものと思われ、この会議から急激にドルが変われる動きにシフトするともなかなか思えない状況になってきています。

■ここからドル円は再度下押しなのか?

さて、為替相場の視点で見ると、お盆の夏休みシーズンに短期投機筋がせっせとしかけて割るに割れなかった99.500円を
再度試しに行くのかどうかが気になるところです。

MACDなどの一部のオシレータ系指標にはダイバージェンスの状態が出始めておりひょっとするとテクニカル的には上方向に戻るようにも見受けられます。

しかし夏休みにドル円で102円台後半から103円以上にリーブオーダーを置いてお休みに入った実需の輸出勢はこの間にまったく売りをつけられずに休み明けとなることからレベルを下げて売ってくるのかどうかでドル円の上値の動きはかなり変わることになると予想されます。

実需筋もこのままリーブオーダーを放置してドル円が99円以下の方向に動き始めると為替の実務担当者は責任を問われることになりますから、100円台にまで売りに来るかどうかは微妙ですが、101円台は間違いなく一定の売りを仕掛けてくる可能性がかなり高くなるものと思われます。

そうなると一気に99円をブレークするまで大きな動きになるかどうかはわからないものの、上値は想像以上じ思い月末を
迎えることになり、早晩下値試しがでてくることも考えられる状況になってきているといえるのです。

■IMMではドル円ショートが増加中

CFTCが19日発表した16日時点の建玉報告によりますと、CMEの通貨先物市場で投機筋のドル円のショートは5万6006枚と前回の4万8831枚から7175枚増加しており、またドル円のショートがつみあがりはじめていることがわかります。

また、ユーロドルのショートは9万2508枚と前回の9万8399枚から5891枚減少しており、全般的に投機筋はドル安をイメージしていることが理解できます。

もちろんショートが溜まりすぎるとショートカバーがでることにはなりますが、上値に実需の売りがブロックすることになれば意外にショートカバーも吹き上がらずに終息することもありえますので、やはりここからはしっかり戻ったところを狙って売り目線で市場を見ていくことをお勧めしたいと思います。

とくにドル円はその動きが顕著になる時期にさしかかってきているのではないでしょうか?

またユーロドルのほうはたいした理由もないままにドルが売られることでユーロが買いあがる動きになっており、こちらも迂闊にはユーロを売れない展開が続いています。

ただ、ユーロ高の再来はかなり経済に影響を与えることからECBのなにがしかの緩和措置が登場することも考えられ、ドル円に比べると手が出しにくい状況が継続中です。

したがって、かなり手堅いのはユーロよりもドル円でのドル売りということになるのではないでしょうか。

このあたりの判断がはっきりするのが22日からの週となりそうです。

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