FXコラム

お盆休み久々に明確に出たドル売り円買い仕掛け売買

お盆休みは終わりましたがまだ輸出の実需となるメーカー筋は今週一杯はお休みのところが多く、為替相場における市場参加者は依然限られた状況が続いています。

日銀の量的金融緩和が進んで以来8月の為替相場は膠着感が強く上がりもしなければ下がりもしないという展開が多かったのですが、今年はお盆休みのぎりぎりになってしっかりとドル売り円買いの仕掛け売りが出ることとなりました。

もちろん米国債の利金の円転といった話もその原因としてありそうですが、実際のところは米系の短期投機筋ガ仕掛けた売りではないかと見られています。

■100円台のストップロスをつけて100円割れへ

16日の東京タイムは朝から売りが強くあっさりと101円台を割れたドル円は100円50銭、100円30銭にあったと見られるストップロスを付けに行き100円割れぎりぎりまで下落を加速させることとなりました。

100円ちょうどにはバニラオプションがあったようでロンドンタイム、日本の夕刻8時近くに100円を割り込んでからは100円をはさんで行き来する相場が続きました。

しかし21時半の米国の経済指標が弱かったことから一気に99円50銭に近づくレベルまで下落を進めることとなります。

この時間帯にダドリーNY連銀総裁のインタビューが報道され、利上げの時期に近づいている。9月の利上げはあり得る。

状況を考慮すると10年債利回りはかなり低いといった内容が流されたことから相場はいきなり大きく買い戻されることになり23時半には100円50銭を超えるレベルまでショートカバーが進むというかなり荒っぽい展開が続きました。

しかし先週の102円中盤から考えればほぼ3円ドル円は下落したわけですからそれなりの達成感はでたはずで、99円台のストップロスは中盤までほとんどつけてしまったことからここからは簡単には下がらない相場展開ガ続いています。

ただ、米国の利上げに対する期待はかなり薄れ始めており、ドル円に関していえば相場全体は上昇よりも下落のほうにシフトしやすくなっていることは事実で、さらなる下落があるとすれば、ここからすぐでは
無く、8月末に注意することが必要になってきているように思われます。

お盆休みが完全に明ける8月22日からの週はリーブオーダーを103円台においても売れなかった実需の輸出勢がさらにレベルを下げてドル円を売ってくることも考えられドル円の上昇支援要素は一段と少なくなることが予想されます。

お盆明けの17日本邦財務省の審議官が口先介入を行っていますが市場はかなり冷ややかで、もはや日本政府がこの程度の為替相場の価格変動では介入はできないというのもかなり共通認識になろうとしており、市場は日銀の介入の可能性がほとんど無いと理解していることがわかります。

■市場はジャクソンホール待ちか

8月25日からはワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムが開催されますが、イエレン議長は既にこの会議に出席を表明しています。

イエレン議長の講演は26日と見られておりこの講演内容を確認して相場が動き出すことになりそうです。

今のところこの講演ではイエレン議長は言質をとられるような発言はしないものと見られ、はっきりしない内容ならばドル円は売り込まれるきっかけになることも考えられます。

ここのところ米国で発表される国内の経済指標は弱含みのものが増えており、強いのはNFPぐらいの状況になってきていますので、大統領選挙をひかえてイエレン議長が明確に利上げを示唆する可能性はかなり
低くなっているといえます。

米国は株価が連日史上最高を更新する動きになっていますが、さすがに9月は下落が強くなる時期でもあることから、月末から9月にむけて相場が下落基調になることも想定しておく必要があり、特にドル円は
再度100円を切ってさらに下押しする可能性がありそうです。

-FXコラム