FXコラム

上下のリーブオーダーで身動きのとれないドル円

2016/08/16

いよいよ夏休みシーズン本格化ということでここから16日ぐらいまでは殆ど動かない為替相場が続きそうな状況です。

また来週もお休みのメーカーは多く実需が本格的に稼動するのはやはり22日からの週になりそうです。

■上と下にリーブオーダーのある状況

ドル円は103円から上にずらっとリーブオーダーがおいてあるようで、実際に短期に必要な企業は102.600円レベルから売りをおいているようで、それ以外の企業はもしついたらということも含めて103円~105円に相当額のオーダーをおいてお休みに入っているようです。

また輸入企業のほうは101円を割れたところから同様に買いのリーブオーダーをおいているようで、上は103円、下は101円をはさむ形で、大きく身動きができないのがドル円の現状になっているようです。

ただ、場が異常に薄くなっていますのでちょっとまとまった数字の買いや売りが入りますと驚くほど相場が動いてしまうためレンジといっても相当注意して売買することが必要になります。

この時期に売買の登場してくるのは本当に短期筋とアルゴリズムなどが主体となりますから、迂闊にレベル感でエントリーしますと大きく踏み上げられたり、下落に巻き込まれたりする可能性が高くなりますので、できればしっかりと指値をして対応していくことが重要です。

■米国は利上げタイミングがまたしても後ずれ

8月5日に発表となった7月分の雇用統計はかなりいい数字であったことから利上げが前倒しになるのではないかといった観測が高まりましたが、9日に発表された製造業の労働生産性指数は三期連続でマイナスになっており生産性の低下が今後雇用にネガティブな影響を与えるのではないかとの懸念でまたしても利上げ期待が後退する結果となっています。

これを受けてドル円も102円から101円台に転落してきており、上値は実需のリーブオーダーを含めてかなり重い展開になりはじめています。

26日にジャクソンホールで開催されるイエレン議長の講演までは大きく下抜ける可能性は低くなっていますが、全体としては上方向よりも下方向に動きやすくなりつつありますので、買いよりは売りに注目したほうがよさそうな展開です。

■株と為替の連動感が薄れる状況

日銀がETFを年間6兆円購入することが明らかになってから株式市場は日経平均主体で買い上げられるようになってきているようですが、ここのところの相場を観察していますと、株高でも円高に動くことが多くなってきており、ほとんど連動感というものがはかられない相場展開が続いているようです。

ひとつは、外人投資家が積極的に日本株を購入していないことからヘッジでドル円を買う必要がなくなっていることもありますが、日銀が日経225のETFを購入していることから特定の日経225銘柄の値嵩株が業績とはなの関係もなく買い上げられるようになってきている点もこれまでにはなかったもので、ある意味では、日銀によるPKO的な動きが株式市場に大きなマイナスの影響を与え始めていることがわかります。

こうなるともはやドル円は株価との連動性を欠くことになるのが常態化する可能性も否定できず、今後の動きにはかなり注目していきたいところです。

ドル円は全体として上方向よりも下方向に動きやすくなっている感じですが、決定的な材料がでてきませんと今のレンジをブレイクするほどの大きな動きも期待できずここ1週間程度の夏休み期間中は下方性の高いレンジ相場になりそうな状況です。

本格的に大きな動きが期待されるのはやはり8月後半になりそうですからこのあたりからはしっかり戻り売りを心がけていきたいと考えます。

とくに不意に高値をつけたときは絶好の機会と捉えて売り場をしっかり探していくことがお勧めになります。

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