FXコラム

7月分の米国雇用統計は予想をかなり上回る好結果

2016/08/11

5日に発表となった7月分の米国雇用統計は予想をかなり上回る好結果となりました。

過去3回の雇用統計では数字がぶれることとなったため、発表後の市場は大荒れに荒れましたが、久々の好結果を受けて相場は上伸することとなりドル円も102円台をようやく回復することができている状況です。

週明けからの相場でこれがどこまで維持拡大されることになるのかが注目されますが、ひとまずドル円は100円方向への下押しを免れることになりそうです。

ただしここからの上値は相当重いことも予想され、流れが変わったと判断するのはさすがに時期尚早といったところで、さらに注意深く相場を見ていくことが必要です。

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まず非農業部門雇用者数は市場予測を大幅に上回り、28.7万人のプラスになり失業率は4.9%、平均時給も+0.1%上昇と概ね良好な数字になっています。

すでに完全雇用が達成されている状況ですから、これだけの雇用数字がでること自体かなり驚きではありますが、5月に大きく下ぶれた状態からはかなり回復していることを示しています。

前回6月も29.2万人と28.7万人から上方されています。

毎回ぶれがとにかく大きな雇用統計ですが一旦は5月の急落から落ちついた形となったことがわかります。

■果たしてFRBの利上げ材料になるのか?

今回の結果を受けてFRBの利上げタイミングに影響がでることになるのかどうかが大きな見所になりそうです。

このNFP発表直後のCME FedWatchでは12月の利上げ確率は32.1%から46.5%へと上昇しており、少なからず市場に影響を及ぼしていることがわかります。

9月まではFOMCも開催されませんのでここからの経済指標などの動きもFRBの決定に大きく影響を与えることになりそうですが、当面は利上げ時期が早まることになるかどうかに注目が集まりそうです。

■米国株価も再上昇中

ここのところ史上最高値を更新してからずるずると下げることになってしまったS&Pの指数も久々に戻りを試す形となっており、これがさらに上伸していくようであれば、本格的に利上げ時期が前倒しになる可能性もでてくるものと思われます。

これでイエレン議長も出席する月末のジャクソンホールでの講演にさらに注目が集まることになりそうです。

■来週以降は本格的夏休みシーズン到来

今回の雇用統計を見て多くのファンドのマネージャーが夏休み入りをすることとなるため、来週以降の相場はさらに動かなくなるものと考えられますが、今回のNFPが一定以上の数値となったことからドル円も日経平均もとりあえず下落は一息つく可能性がでてきています。

もちろん月末に向けてはさらに下落のリスクも高まることが予想されますが、当面は戻り売りのポイントを探すことが相場の動きになりそうです。

4日のBOE理事会において利下げと追加緩和が決定したことからポンドはドルに対しても円に対してもかなりのスピードで下落することになりましたが、このNFPを受けたドルの上昇で多少流れがもとに戻ることも考えられます。

ここからのドル円の売買戦略としてはできるだけ戻りの高値をとらえて売りで月末を迎えていくことがベストなシナリオと考えられます。

リオのオリンピック後の相場の動きも気になるところですし、9月は例年米国の株価が確実に下落するタイミングでもあることから、この夏の時期の戻りはドル円にとって非常に貴重な売買ポイントになることが予想されます。

現状ではドル円の支援材料はきわめて少なくなっていますので、この NFPの結果を受けた大きな戻りがでれば、それが秋に向けての売買ポイントとして有機的に稼動することが考えられます。

ここからドル円はどこまで戻ることになるかははっきりとはわからないものの105円を超えるレベルまで戻ることはさすがに考えにくいことから、チャートをみながらベストなポイントを
探すことが重要になります。

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