FXコラム

7月25日週は政権の経済対策や日銀の政策決定発表

2016/08/11

7月25日週はとにかく政権の経済対策や日銀の政策決定発表に伴う観測報道が乱れ飛び、そのたびにテキストのヘッドラインを読み込むアルゴリズムが過剰に反応しオーバーシュート気味に買い上げたり売り浴びせをかけてくるといった特異な動きを見せるようになってきています。

■すべてはヘリマネが原因か?

もともとアルゴリズム取引は株から為替にも浸透し、日常的に多く発生するようにはなっていましたが、バーナンキ元FRB議長が来日してヘリマネ肯定の発言をしたあたりから異常とも思えるほどその関連報道に反応するようになってきていることがわかります。

とにかく観測報道で買い上げることになるため、その否定報道がでるとまったく同レベルを売り浴びせるといった動きが日に何度も示現することになり、典型的な踏みと投げの応酬で、驚くほど市場は痛んでしまう状況です。

本来の経済指標や政策発表前に相場がずたずたにされてしまうのが大きな特徴で、先週もほとんどこの状況が多発的に示現することになりました。

一旦の指標関連の動きは終焉を迎えていますが、またしても日本の経済対策がらみで同じような動きがでてしまいますと、場が薄いだけに大きく跳ね上がったり売り込まれたりという過度な動きがでやすくなりますので相当注意が必要になります。

■観測報道での跳ね上げ相場は元に戻りやすい

今回のような観測報道にもとづくオーバーシュート気味な買い上げの場合にはボリンジャーバンドでいえばプラス3σの内側までは確実に戻ることが多くなりますのでもっとも高いところで売れるのであれば一旦売ってみるというのも多少の利益確保にはつながるスキャルピングとなりそうです。

やはりこうしたアルゴリズムの動きが敏感になっているのは明らかに投機筋がヘリマネ関連での日本の相場でアベノミクス再来を期待して売買していることが背景にありそうですが、こうしたドル円の上昇や株価の上昇も8月いっぱいまでが賞味期限であり、その後は逆に明確な円高になると予想しているようですから、そう長くは続かないものと思われます。

むしろ8月は円高が明確になるアノマリーの月となりますから、大きく買いあがったところは絶好の売り場を提供してもらえる可能性もありしっかりチャートを見ながらエントリーポイントをつかんで行きたいところです。

■ドル円は大きく上げる要素なし

ここからはとにかく夏休みで場の薄い相場が継続することになります。

また今のところ世界的に株価も高いのでドル円だけが一方的に安値を更新するほど下げる可能性は低いと思われますが、円高傾向になることだけは間違いありませんので、高値まで戻したところは戻り売りで対応しておくと思わぬ利益機会に恵まれる可能性もありそうです。

アルゴリズムも暴れられる機会は限定的となりそうですが、9月に向けては日銀の政策見直しに関連する憶測報道が出る可能性も否定できない状況で、引き続き注意が必要になりそうです。

本来アルゴリズム取引は高速が基本ではなかったのですが、株におけるHFTが定石化してから為替も高速取引が当たり前担ってしまった感があります。

ただ、アルゴリズムの場合一定の上下幅を超えると売買の判断ができなくなってただ、相場に追随するケースもあるようで必ずしも高速取引が儲かるわけでもないようです。

しかし周辺で裁量取引をしている個人投資家は一緒に儲けを共有してもらえるよりも上下の振幅に巻き込まれてひどい目にあうことがほとんどになりますから、できることならこうしたアルゴが相場を荒らす時間帯には様子を見ることをお勧めします。

結局短期筋とアルゴだけの相場の時間帯は誰も儲からないということが非常に多くなり相場に参加する意味もほとんど感じられなくなることが多いからです。

後に残るのは後悔だけという悔しい相場にならないためにもよく考えて取引するかどうかを見極めることが重要です。

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