FXコラム

BREXIT以降ソフトバンクグループの ARM買収が話題

2016/08/11

BREXIT以降ソフトバンクグループのARM買収が話題になり、発表後にポンド円なども期待で買いが入ったようですが、どうやらこのディールは終了してしまったようです。

参議院選挙後かなり勢いよくドル円はショートカバーすることになりましたが結果的にみますとヘリマネ期待の買いももちろん入っていたようですが、ポンド円、もしくはポンドドルとドル円にばらした買いが入っていたことから上昇したのが大きな要因であったようです。

したがって買収が発表されたときにはすでにほとんどの買収資金の手当ては行われていたようで、プレスリリースがでてから買いを入れてもほとんど意味がないという状況になっているようです。

ドル円で見ても参院選以降あっという間に7円以上上がりましたからヘリマネ期待以外ではやはりソフトバンクの買いが入っていたのだろうというのが市場の共通認識です。

同タイミングにはポンド円はなんと13円ほど上昇したわけで、後から考えてみるとやはりこれは単なるショートカバーではなかったことがわかります。

したがってドル円は大きな流れが変わったわけではないことをしっかり認識しておく必要がありそうです。

■ローンの場合はほとんどポンドで調達か

金融機関から一定の融資を受ける話もでていますが、こうした場合にはすでにポンドで調達しているケースが殆どですから、買収発表後に円で調達してそこからポンドに転換するというのはほとんどありえないことのようです。

ソフトバンクは2013年のスプリントの買収のときも非常に安いときのドル円をしっかり調達して為替だけでもかなりの利益を出していたほどのエキスパートカンパニーですから、BREXIT後の安値はかなりうまく買いに走ることができたのではないでしょうか?

■買収の噂が出ているときはディールが出る可能性あり

ただし、市場の噂として買収がでているようなときにはさすがにまで資金調達もされていないので為替相場が動きだすということはあるようです。

この場合には正式発表ではない段階という条件付きなりますが、TOBの公開買い付けのようはものになるとこうした可能性は高まることになります。

■買収決定後のんびり調達する会社もないわけではない

世の中研ぎ澄まされた会社もあればM&Aが得意ではない国内系企業もありますのですべてが発表時に終わっていない場合ももちろん存在します。

数年前サントリーが海外の企業を買収した際には買収が発表されたから事務的にドル円の買いが入るというじつにお粗末なやり方が示現してしまったことがあります。

国内系の企業で国際買収に長けておらずほとんど円だけで商売をしているところはこうしたおめでたい動きがでることもあるということです。

しかし多くの企業はグローバルコンペティションの中で戦っていますので、ここまでのんびりした会社はなかなか珍しいということになります。

案の定、サントリーの場合は外部から社長が登用されて大きな建て直しを図ることになったのは言うまでもありません。

■ソフトバンク見合いのポンド上昇はもうおしまい

ということで、ここのところポンド円はあまり動かなくなりつつありますが、少なくともソフトバンク見合いでの動きというものは一旦終了してしまったようです。

ドル円もそれに引きずられて上昇するという動きは一旦終了していますし、ヘリマネ騒動も大した話にならずに失望売りになりかねない状況ですのでここから上値を追うというのはかなりリスクが高くなりそうです。

とにかく国を超えた買収案件の成立の話の場合は相当事前に動いていないかぎり当事者のディールに乗ることはかなり難しいことがわかります。

だいたい市場で相場を見ているとなぜこんなに値上がりしているのだろうと不思議に思いながら結局怖くて買えていないというのが大方の係り方になっているはずで、そのぐらいM&Aディールは察知するのが難しいものなのです。

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