FXコラム

ヘリマネ期待で上げては黒田発言で下落に 追い込まれるという忙しい相場だった先週

2016/08/11

ヘリマネ期待で上げては黒田発言で下落に追い込まれるという忙しい相場だった先週ですが、いよいよ7月最終週に入り、二つの中央銀行の政策決定が大きく注目されることになります。

■FOMCは現状維持も今後の利上げ見通しに注目

7月のFOMCは当然のことながらもはや利上げは誰も期待していませんがS&Pの株価が過去最高を更新し続けており、このままバブル状態になればFRBとしてはこのタイミングに利上げをせざるを得ない状況です。

とくに商業物件から始まった不動産バブルは深刻度を増しており、このまま放置しておくわけには行かない状況といえます。

もし9月以降の利上げを示唆するような内容が声明文に織込まれれば、一時的にせよドル円は上昇することになりますが、その後株価が下落することは間違いありませんので、また円高に振れる可能性が高まります。

つまりこの時期にドル円が上昇すれば8月に向けて絶好の売り場を与えてくれる可能性があることに注目したいところです。

■日銀政策決定会合はさらに要注意

ヘリマネ期待で猛烈に買い上がっては黒田BBC放送発言で大きく売られるという実に落ち着きのない相場展開ですが、一旦は期待が剥落したヘリマネ実施期待がこの政策決定会合で決定的に打ち消されることになるのか、なにか期待を持たせて次週2日の政権の総合経済対策の閣議決定に持ち込まれることになるのかが一つのポイントとなりそうです。

冷静に考えれば、経済対策が決まらない前に日銀だけが前倒しで政策決定に金融緩和を盛り込むとは思えませんし、ヘリマネも日銀法があるかぎり公式的には否定せざるを得ない状況ですから、例によって政策決定契合で売り込まれることのリスクのほうが断然高くなるものと思われます。

また株価も決して高値ではないものの1万6000円台中盤を維持しているわけですから、このタイミングにサプライズと称して緩和措置やそれに順ずるものがでてくる可能性はかなり低くなっているものと思われます。

なにより先週木曜日に2円近く売り込まれてしまったドル円はかなり勢いをそぐ結果となっており、よほどのことがない限り107円台中盤を越えて上伸する可能性は低くなっていると思われます。

したがって仕掛けるのであればストップロスを置いて上値で売り持ちにしておくのが利益確保にとってはいい方法なのではないかと考えます。

外人投機筋は政策決定会合まで買い上げて直前に売り抜けることを考えていたのだと思いますが、どうもそうした展開にならなくなってきているために早めに離脱することも予想され、現状維持になってもあまり大した動きにならない可能性も想定しておいたほうがよさそうです。

■既に海外勢は夏休み入り

7月最終週を迎え、多くの海外勢はすでに夏休みモードに突入しているものと思われ、場はさらに薄くなることも考えられます。

それだけに飛びぬけて相場が動くことも考えられますが、夏の相場が株も為替も低迷しがちなことを考えれば、やはりドル円は高値で売って下落タイミングを狙うほうが大きな利益をとれそうです。

米国の大統領選挙が本格化するとどうしてもドル高に対してけん制発言が飛び出す比率が高まるものと思われ、クリントン、トランプ両陣営から円が叩かれるリスクも高まっているといえます。

9月以降米国株は間違いなく下落傾向に入りますので、ここは買いではなく売りから攻めてみるのが面白いのではないでしょうか?

とはいえレベル感で売るのではなくしっかりチャートでエントリーポイントを確認してい入ってくることがお勧めです。

ドル円は日足のボリンジャーバンド21日移動平均でプラス2σから上にあれば売り時とみていい状況が近づいており、ストップロスさえ置いておけばまさかのときでも安心してポジションをキープしておくことができそうです。

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