FXコラム

7月第二週は東京タイムからポンド円が下落

2016/08/11

7月第二週は東京タイムからポンド円が下落するたびにドル円も大きな影響を受ける相場展開となりました。

そもそも東京タイムでは架空通貨のポンド円などほとんど主体的に動くことはなかったわけですが、BREXIT騒動以降ポンドが旬の通貨として他の通貨を動かす存在になっていることがはっきりとわかります。

このポンド円、たいしたことがなくても平気で4円程度動きますからドル円がその3分の1としても1円から1.5円近く動かされる相場展開となっており、ドル円を売買するトレーダーもポンド、とくにポンド円の動きに十分な注意が必要になってきているのです。

■14日にはMPCに注意が必要

日本では参議院選挙も終わり、とりあえず政権が打ち出す新たな大型財政出動の話が出てくる秋まではほとんど材料出尽くしで月末の日銀の政策決定会合でなにか緩和策がでてくるかどうかぐらいしか注目点はない状態ですが、14日にはBOEによる政策決定会合MPCが開催されることになるため、果たして今月からBOEの利下げが行われるかどうかに市場の関心が集まりつつあります。

6月30日にいち早く会見したカーニー総裁はこの夏の数ヶ月のうちに利下げを行うことを示唆していますが、市場では7月に実施しさらに8月に追加実施でゼロ金利を目指すのではないかという観測が高まっていることからこの14日に向けてポンドが売られる可能性が高まっています。

もちろん8月まで延期となれば一旦は買い戻される形になると思われますが、依然として利下げに対する期待が残ることからポンド円も大きな下げを示現する可能性が高くなります。

ポンド円のほぼ3分の1がドル円の下げになりますから、足元の価格からポンド円が10円下げればドル円も3円程度は平気で下げる可能性は高く、十分な注意が必要になってきます。

とくに最近の動きのようにロンドンタイムではなく東京タイムで大きな下落となると株価も連動して下がり、予想以上にオーバーシュート気味に下落することもありますので、かなりの
注意が必要になりそうです。

■政権は選挙に勝利して株も為替も興味なし?

参議院選挙では大方の事前予想のとおり与党が圧勝していますので、ここから株価を大きく買上げる必要もなくなっていますし、為替介入についても政権の支持率を意識して行う必要性は断然下がっているといえます。

また、為替相場全体としてはポンドもユーロも下落していますので、円高ではありますが、ドル高でもありますから、米国の金融当局にとっては決して快い状況でないことは確かで今ここで円だけが円高だと騒いでも介入に納得される状況ではないことも考えておかなくてはならない状況です。

実際のところ6月24日から103円程度までショートカバーしたドル円は先週またしても下落に転じ、100円台を彷徨っていますが、もはや口先介入すら登場しない状況であり、財務省の介入はかなり難しくなっていることがうかがわれます。

ここから1日に1円から1.5円程度のスピードで95円方向まで下落しても金融当局は介入のチャンスがないままになる可能性も十分に考えらます。ポンド円の下落でドル円も大きく下落するリスクについてはしっかり考えておく必要がありそうです。

■下値のめどは95円から94円程度までか

ただ、ドル円は既に今年前半で22円ほどの値幅で下落をしてきていますから、ここからはよほどのことがないかぎり90円を割れるところまで円高が進むとも思いにくい状況です。

したがってオーバーシュート気味に下げたとしても95円前後がいいところで、さすがに当局もこのあたりでは口先介入をして騒ぎ立てることが予想されますので、一旦はリカクして様子を見るようにするのがお勧めとなりそうです。

ドル円は残念ながら今、旬の通貨ペアとして注目されていませんので、あくまでもポンドなどのほかの通貨の影響をうけて受動的に動くケースが増えています。

したがって、周辺通貨の動きをチャートでチェックしながらエントリーポイントをよく精査していくことが求められます。

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