FXコラム

6月24日の下落からのショートカバーが続いたドル円相場

2016/08/11

6月24日の下落からのショートカバーが続いたドル円相場に日経平均でしたが7月第二週に入ってから本格的に下押しをはじめるようになり、一旦ショーカバーの動きは終了したことが明確になってきています。

とくに6日の東京市場ではポンド円が主導的に下落を演じ、ドル円はそれにあっさりついていくといったかなり珍しい展開が継続することになりました。

6日も朝から昼前までであっという間にポンド円は4円近い下げを演じており、これにつられる形でドル円も下落したことからその下落のスピードが尋常ではない状態です。

やはり相場はまだ場が薄い感じで、するすると落ちていく勢いは恐ろしい勢いが感じられました。

ドル円は東京タイム序盤の101.713円レベルから昼前には100.579円まで下落して一旦戻りましたが、ロンドンタイムにさらに売り込まれて100.200円レベルまで下落するという大きな動きをみせることになったのです。

もともとポンド円などは架空通貨で実需で動くようなものではありませんがそれが東京タイムで4円も動いてしまうというのは正直かなり驚くこととなりました。

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もちろんスイスフランなどとの関係で大きく動いたことも理由になっているようですが、買い手も売り手も少ないドル円はポンドが上下するのにひきづられるように動いてしまいますので取引をするときにもポンド円は少なくともチャートを平行して出しながらその動きをチェックすることが必要になりそうな状況です。

これまでにはなかったような動きですが、相場は今、ポンドを主体でそれ以外の通貨が引きずられていることが非常によくわかります。

ドル円も特別何も無くても1日に1円以上上下する可能性があることはしっかり認識してポジションをもったり証拠金を入れたりする努力が必要になりそうです。

■雇用統計の結果を受けてまた来週からポンド売りか

BOEのカーニー総裁もいち早く金融緩和を口にしており、7月のBOEの政策決定会合でいきなり緩和になるかどうかまではわかりませんが、少なくとも8月までにはなんらかの緩和措置が出ることは間違いありません。

したがって、これが確定するまではポンドはなにかにつけて売り込まれることが容易に想定されやすく、雇用統計が終わったあとに再度売り場探しが始まる可能性が高まるものと思われます。

■ドル高になっても円安にはならない

市場ではドル高と円高が平行して示現しており、クロス円は全般的に円高のほうについていく動きがかなり顕在化しています。

したがってドル高でもドル円は円安にはならず、独自の動きを継続させており、この傾向はさらに続くものと思われます。

またショートカバーを終えたことからまたしても二番底ないし更なる大底を探る動きがでてきそうで、ドル円もクロス円も下値に注意が必要となりそうです。

■FOMC議事録で年内利上げはさらに遠のく状況

7日の未明、朝3時には6月分のFOMC議事録が公開されましたが、それを受けて市場の米国利上げ観測はさらに後退しており、年内の利上げはもう無理なのではないかといった観測も強まりつつあります。

雇用統計で5月分のNFPに大きな修正が入ればまた利上げ期待も多少高まることになるとは思われますが、基本は7月、9月の利上げ期待はかなり低く、11月は大統領選挙の直前にあたることからほとんど可能性はないということで年末までは利上げ観測からドル円が大きく買われることはほとんどなくなったといえます。

そうなるとここからの為替相場は何がテーマで動くことになるのかがいまひとつ判らない状況です。

BREXITの問題以降、急激に欧州銀行関連のリスクが高まりつつありますが、これがメインのテーマになってくれば、益々ドルと円が買われる市場になりそうで、市場のテーマ選びを注意深く見守りたいところです。

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