FXコラム

6月の大きなリスクイベント

2016/08/11

6月の大きなリスクイベントをなんとか消化して為替市場も年後半に向けた動きになろうとしてきています。

目下のところ米国の利上げ時期がもっとも大きなテーマとして引き続き注目を浴びることになりますが、年後半に向けて忘れてはならないのが米国の大統領選挙です。

■7月18日には共和党全国大会開催

すでに共和党の代表候補としてはドナルドトランプ氏が決定となってしまっていますので7月18日の全国大会でオフィシャルにトランプ氏が選ばれたとしてもそれほど市場に与える影響はないかと思われます。

しかし民主党のクリントン候補はここのところ支持率が高まっているとは言われるものの私的なメールアカウントを公務に使ったことで調査が入るなど、必ずしも順風満帆で大統領選挙を迎えるわけでもなさそうで、英国のEU離脱騒動についで、またしてもまさかの事態に陥る可能性は全くないとは言い切れない状況になってきているといえます。

■市場はまったくトランプ政権誕生を織り込んでいない

英国の国民投票もそうでしたが、英国の離脱リスクについて為替市場はぎりぎりまで織り込んでおらずいよいよという1週間前ぐらになってやって大きく売られる展開になったのは記憶に新しいところです。

トランプ優勢といった動きがどこから高まるか次第ですが、11月18日の前にリスクを織り込みに行くことになればドルは売られ、またしても安全通貨の日本円買いが出る可能性は極めて高くなるものと思われます。

■トランプ政権誕生で円はどこまで買われるか?

ここで気になるのが、トランプ政権誕生となった時に円はどこまで買われることになるかです。

もちろんその段階における市場のドル円の相場レベルにもよると思われますが、英国のEU離脱でも1日に最大で8円下落していますから同規模、もしくは10円以上の下落というものもありえる状況であろと考えられます。

現在とほぼ同じ102円から103円程度で今後も推移して、大きく売られることになるとすれば恐ろしい話ですが、90円に迫るほどの下落になることも想定しておかなくてはならないことになりそうです。

■米国内よりも海外の評価が怖い状況

トランプ候補についてはウォールストリートでも一定の支持者がいるなど、どうやらそれほど特別な状況ではなくなっているようですが、海外の市場はそこまで好意的には見ていないはずで、どこまでドルが売られることになるのかが注目されるところです。

この下げが一時的なものであれば、大きな騒ぎにはなりませんが、それがいつまで続くことになるのかも非常に気になる部分といえます。

■トランプの政策は財政出動によるばら撒きプランという噂

トランプ政権がスタートするのは2017年からとなりますが、彼のやり方は典型的な財政出動ばら撒き政策になるとの見方が強く、株価は大きく上昇するのではないかという観測もではじめています。

こうなると為替も大きく戻すことが考えられ見方によっては下落はドル円の買い時になる可能性も高くなります。最終的にはとんでもないインフレがやってきてお仕舞いになるのかも知れませんが、スタート当初は金融市場にとっては好感の持てる動きになることもありうるというわけです。

ただこれまでの同氏の発言を聞いていますとかなり先の思いやられる部分も多く、本当に言葉通りの政策を繰り出してくるかどうかにも注目が集まりそうです。

大統領の周辺にはかなりの人数の政策スタッフやオペレーションスタッフが集まりますので意外にオーソドックスな政策になるのではないかという楽観論も聞かれるようになっています。

そんな米国大統領選も18日の共和党の統一候補が正式に選ばれることによって本格的に関心が高まることになりますので、ここからの動きには目が離せなくなりそうです。

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