FXコラム

怒涛の暴落劇から2週間が経過

2016/08/10

怒涛の暴落劇から2週間が経過し、為替市場も一定の落ち着きを取り戻すこととなりました。

しかし日経平均とドル円は他国の株式や通貨に比べるとその戻りは鈍く、全値戻ししているFTSE100から考えれば24日前のレベルに戻れるかどうかが大きなポイントになります。

■参院選を意識してPKO軍団が買い上げるか?

24日の暴落前の水準ということになれば日経平均は1万6200円レベルを回復することが必要となります。

直近の市場の状況では、外人投資家筋は依然動きが鈍く、PKO軍団と日銀のETF買いだけで相場を押し上げなくてはなりませんから、かなり無理をした展開も予想されます。これにドル円がうまくついていくことができれば106円台回復ということも考えられます。

しかし実需勢はかなり売りの価格を落とし始めてきており、ここからは簡単に105円以上に上昇することはかなり難しい状況といえます。

てだ、参議院選挙を意識すればそのあたりまで戻して週末を迎えたいはずで、ここからは日経平均の相場の動きに注目していきたいと考えます。

■雇用統計が押上ドライバーになる可能性も

今週はFOMC議事録の開示とともに週末は雇用統計も発表されます。

議事録のほうはあまりたいした期待ができませんが、それでも利上げ意欲があるのかどうか次第でドルの上昇が期待できることになります。

また雇用統計は前月まさかの+3.8万人のNFPが、どれだけ修正されるかと今回の発表数字がどれだけ回復するか次第でドル円の買い戻し材料としてプラスに働くことも考えられます。

■米国の利上げ自体はかなり後ずれでドル円支援にはならず

CME FedWatchを見ていますと7月も9月も利上げの可能性はほとんどなくなってきています。

0704-1

0704-2

ただ、引き続きFRBは商業用不動産のバブルを抑えるためにも早期に利上げに踏み切りたいはずで、株価の上昇など市況の変化次第では利上げに踏み切ることもまだ考えられる状況です。

いつの実施になるかは別としても利上げ期待が再燃してくることになればドル円の相場にも影響が現れることになります。

このあたりに具体的な変化がでてくるようであればドル円は再度上昇する可能性が期待されます。

■ドル高→株安→円高の循環実現か

ここからの為替相場ですが、英国のEU離脱問題の具体化によりポンドは大きく下落しており、ユーロもその動きにかなり引きずられて下落する動きが目立ちはじめていますので、ドル円は別としても多くの通貨でドル高は進行する可能性が高まってきいています。

リスクオフになればドル高はさらに進むことになります。

そうなると米国株価は今後簡単には上がらず、それが結果として円高にシフトするという循環が実現する可能性がかなり高いといえます。

ここに米国の利上げがどう絡んでくることになるのかが注目されることになりますが、いずれにしても長期的な視点で見ますとドル円は上昇する余地が非常に限られてきており、既に年間で22円近く動いているだけにここから大きく下落することは考えにくくはなっていますが、さりとて大きく上方向に戻ることも想定しにくく、上昇局面では丁寧に売りで対応していくことが利益を確保する近道になりそうです。

すでにリーマンショックからこの9月で丸8年が経過しようとしておりいつ大きな下落があってもおかしくない時間帯に入りつつあります。

ここからは慎重に売り場を探しながら下落で利益をとることを考えていくようにしたいところです。

一般的には下落タイミングというのは上昇タイミング以上に見分けが難しいとされています、常に高値をつけたところでは戻り売りを意識していると、どこかで暴落のタイミングの遭遇することができるかもしれません。

それぐらいここからは下落を意識した売買が必要になってくるのです。

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