FXコラム

7月10日は参議院選挙

2016/08/10

いよいよ7月10日は参議院選挙ですが、今年の選挙は当初、改憲を目指す首相が必勝大勢で対応するとしたことから政策対応で、大型の財政支出もこのタイミングに勢ぞろいするかと思われたものの、オバマの広島訪問で漁夫の利のように内閣支持率が上がったことから、完全に財政支出は秋まで延期となってしまい、すっかり肩透かしの状態が続いています。

さらに英国のEU離脱が響いて日本株は先進国中もっとも売られる羽目になり、選挙が近いのになんともしまらない相場レベル展開になってしまっています。

外人投機筋は、財政出動が先送りされたことに嫌気して既にかなり売り込みはじめており、参院選に向けて株を買い支えているのはもっぱらPKO軍団と日銀のETFだけの状況になりつつあります。

■為替介入もできないことがまるわかりの状態

日本の金融当局は口先介入はしますが結局のところまったく介入ができる状態ではないことがかなり市場に見透かされはじめており、こちらもどこかで下値を試される時期がやってきそうな状況です。

BOEは対ドルで1.2レベルになればさすがに信用度の問題でポンドを買い支えるつもりがあるようですが、ポンド円で考えた場合にこのレベルは一体いくらになるか考えますとほとんど日本の通貨当局とBOEが連携して協調介入するといった事態は考えにくく、ごく近い将来再度100円割れをためしに行く機会が訪れるのではないかと感じます。

■参院選後の夏場は通常でも相場下落のアノマリー

90年代から夏の参議院選挙後というのは常に材料出尽くしで株価が下がるといわれてきています。

実際8月にかけては本当に株価が下がることも多くなりますが、今年の場合は8月を待たずに下落する可能性が高まりつつあるといえます。

7月後半には日銀の政策決定会合が控えていますが、ここでまたしてもマイナス金利の深堀などを繰り出してきて本当に市場が反応し株価は上昇しドル円はドル高に戻るとは俄かには思えない部分があり、金融緩和に市場が反応しない状況に陥ることも想定せざるを得ないところにさしかかってきています。

■24日の暴落の価格が底値にはならない可能性大

BREXITで大きく下げた為替相場ですが、こうした大規模な下落の場合、その後も下落が続く可能性はきわめて高く、1992年のポンドショックでは23週後にさらに下落が加速したという事例も残されています。

通常は一ヵ月後程度の2番底からさらに大きく底値を模索する下落となることが多く、この夏はそういう意味でも下値の拡大に注意が必要になってきます。

■ヘッジファンド勢も下値を狙う展開

もともとヘッジファンド勢は参院選ですべてが出尽くすと読んでいたためここから先はさらに売り向かうことが考えられ、株でも為替単独でもかなりの向かい風になることは間違いない状態です。

このようにかなり悪い条件が揃いはじめており、米国の利上げ観測後退はドル安に動きやすくなっていますのでドル円に対する支援材料は非常に限られたものになることが予想されます。

株価が1万4000円を割り込むレベルまで押し下げられた場合には、ドル円も95円レベルまで下落することが予想されますが、比較的ゆるく下落した場合にはやはり介入ができない状態のまま下落することも考えられます。

ただ、今年ドル円が99円をつけたことですでに22円ほどの値幅を達成していますのでここから下げても3円から5円程度がいいレベルとも言え、それほど深い下押しは考えられない状態でもあります。

為替は売り持ちにするか下値を逆張りで迎え撃って戻りをとるかの選択がありますが、意外に底値を買うというのもそれなりの利益を確保できる可能性がありそうです。

いずれにしても7月は下方向への再下落に十分な注意が必要となりそうです。

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