FXコラム

アジアオセアニアと東京タイムで荒れ狂った 24日の為替相場

2016/08/10

アジアオセアニアと東京タイムで荒れ狂った24日の為替相場はもはやロンドンタイム以降焼け野原の放心状態となったようで、そう大きな動きにはならずに週を終えています。

長年為替を見てきてもこれだけ東京タイム中心に高値と底値をつけにいく相場展開となったのはかなり珍しい状況であり、それだけに本邦勢を中心にけが人が続出したことが危ぶまれる状況ですが、果たして週明けの相場はどう動くのかに注目が集まるところです。

BOEと日銀の為替介入が危惧されることからさらに深追いをする相場にはなっていませんがポンド円は実に27円、ドル円でも8円近い上下幅の暴騰暴落が示現しただけにさすがに相場は痛んでいる状況で、週明けもすぐに流動性が回復するとは思えない状況です。

■ドル円は99円と107円が新たなレンジ

今回のUKの投票でわかったこととしてはドル円は上値がかなり重く、相当クロス円が買い上げた状態でも107円には到達せずに下落を迎えいます。

一方下値はかなりBidが入っていない状態であっという間に102円台もひっかかることなく99円台に落ちていますので、サポートラインはかなり貧弱な状況ということがいえます。

さらにここから先に下落することも考えられる状況ですが、既に半年にして今年の動きは1月末の日銀のマイナス金利導入で一時的に上昇した状況から22円近く下落しており、昨年の値幅の倍をつけていますからここから一方的に売られるとも考えにくい状況です。

とはいっても上値も重い状態ですから、市場の次なるテーマがでるまでは当分レンジ相場で動いていくことが予想されます。

ただし下方向へのケアは引き続き必要になりそうです。

■ポンドは対ドルで1.20を見に行くことになるか

ポンドはここから当面の市場展開ではまったく支援材料はありませんので、戻れば売るという世界になりかねず、中期的には1.20を目指すことになりそうです。

UKのユーロ離脱を巡ってはほとんど市場の事前予想が当たっており、ポンド円も135円以下になるという予想がほぼ当たるほど下落幅を稼いでいますので、一旦のショートカバーが終わればまた下落のトレンドがはっきりでてくるものと思われます。

■ユーロは今年再度パリティ狙いか

市場全体で見たときにさらにリスクが高いと思われるのはポンドよりもユーロでありEUは当面UKに続く離脱騒ぎとECBのガバナンスの低下が大きなリスクになってきそうで、またしても今年パリティを目指す動きに注意が必要になりそうです。

ポンドに比べれば変動幅は多少少なかったユーロドルですが、ここからは再度下方向に動く局面への注意が必要になります。

■市場は流動性が枯渇し、すべてほ織り込めたわけではない

ひとつ注意が必要なのは、市場の流動性は必ずしも戻ってきておらず、投票日でもかなりスカスカな中で大きく主要通貨が値を下げる動きになってしまいました。

またこの先にどういうことが起きるのかを市場参加者がすべて掌握しているわけではありませんので、週明けから思いついたように株安やリスク回避の動きがでる可能性があることにも注意が必要になります。

■人民元のどさくさ紛れの元安にも注意

すっかりここのところ市場から忘れ去られているかのように見える中国リスクですがドルの上昇にともなってドサクサ紛れで人民元安や切り下げなどがでてこないかについても注意が必要です。

全体として相場はリスクオフが始まったばかりで、すべてを織り込むまでにはそれなりの時間がかかりそうです。

しかもポンドとユーロはある程度戻しても戻り売りが明確に出てくることになりますので、これまでと同じ調子では取引できないことをよく認識して売買する必要があります。

金曜日のロンドン、NYの動きを見る限りではパニックにはなっていませんが、なにかをきっかけに株式市場がもう一段下落する可能性については常に注意が必要となりそうです。

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