FXコラム

英国の国民投票を控えて20日からの週は かなり難しい相場展開が予想されます

2016/08/10

英国の国民投票を控えて20日からの週は かなり難しい相場展開が予想されます。

実際に投票結果がでてみないことにはどのぐらいの影響になるのかを正確に事前判断することは難しく、しかも相場のレベルを予想することはあまり意味のあることではありませんが、多くの個人投資家の方はそのレベル感にもっとも注目されていると思いますのであえて主要通貨について考えてみたいと思います。

■最大の焦点はポンド

やはり英国の国民投票でもっとも動く可能性が高まっているのはなんといってもポンドです。

なかなか推測するのに役立つベンチマークがないのが実情ですが、1992年のポンド危機つまりジョーズソロスが仕掛けた危機の場合で9.5%の下落になっていますから、今回のEU離脱はそれ以上の影響がでることは容易に想定できそうです。

ということは一応直近の相場状況から最低10%、オーバーシュート気味では15%、中期的にトレンドになれば20%まで下落する可能性を見ておく必要がありそうです。

ただ、残留が決まればもとレベルにプラスした程度の戻りになりますので上昇まで10%と想定するのはちょっとやりすぎといったところでしょうか。

こうして見た場合にはポンドドルは上限で1.5から下落が加速すれば1.3、さらにオーバーシュート気味にいけば1.2に近いところまでかなり短期間に下落することが予想されます。

ただ、これはBOEが介入をしない場合でこの離脱が引き金になって政治的な動きが追加で加速することになると状況はさらに悪化することになります。

たとえばキャメロン首相が辞任するとかユーロ圏で他国から離脱のための動きが出始めた場合などは想定を超える下落が示現し、とくに株価の下落がその流れを大きく増幅する可能性があることを考えておく必要があります。

■ポンド円は円買いでさらに下落加速も

ポンド円はほぼ150円を切れたところで推移していますが、同様の比率で下落した場合には下方向が130円程度まで下落する可能性があり、さらにオーバーシュート気味に展開すれば120円というレベルもありえそうな状況です。

離脱乖離で戻した場合には164円台あたりで一旦とめられることになるのではないでしょうか?

こうした見た場合下落するほうがかなり大きな利益にありつけそうです。

■ユーロドルも下落の可能性

ポンドが下がった場合にはユーロも当然引きずられて下落することはほぼ間違いありません。

下落が進んだ場合には1.08あたりまで到達することは間違いなく逆に離脱回避となれば1.15レベルまで戻ることが想定されます。

ただ、ユーロ円で考えますと円が買われる動きになりますのでユーロドルよりはさらに下落に拍車がかかる可能性があり、105円以下のレベルに接近することも考えられます。

■流動性の低下によりまともに売買できないリスクにも注意

さて、こうして各通貨の下落リスクを眺めていますとエントリーしたらさぞや儲かるかもしてないというとらぬ狸の気分が高まりますが、実際に英国の国民投票で暴落した場合には、果たして相場に値がでるのかという素朴な疑問もわいてきます。

つまりインターバンクがプライスを出せなくなり、しかも流動性が極めて低くなってワイドスプレッドでまともに指値をしても思った形で値がつかない、損切りができないという悲劇的な状況が展開する可能性もあらかじめ想定しておく必要があります。

両建てにしてどちらかついて片方にストップロスがつけばいいといったような単純な発想では思い通りに相場にプライスが出ずに大変な損失に巻き込まれることもありますので十分な注意が必要です。

すでにこうなりますとFXではなく博打の世界に踏み入れることにもなりかねませんから、わけがわからないといった感覚が強く感じられる場合にはやらないという勇気も必要になってくることは強くお伝えしておきたいと思います。

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