FXコラム

英国の国民投票まで刻一刻と時間が差し迫って きています

2016/08/10

英国の国民投票まで刻一刻と時間が差し迫ってきています。結果はとにかく開票されないことにはわかりませんからいくら事前に詮索してみてもほとんど意味がなくなってきていますが、どちらに転んでもポンドの急変は避けられない見通しで果たしてその後の相場がどにように展開していくのかが大きく危惧されることになります。

■ブラックウェンズデーの再来か

UKの為替の暴落で思い出されるのは1992年9月16日のブラックウェンズデーです。

この日ポンドは為替市場で急落しBOEが必死に買い支えましたが結果的にはヘッジファンドの大量の売りに負ける形となり、中央銀行がいかに無力な存在であるかを世界に露見させること
になりました。

結果として英国はERM・欧州為替相場メカニズムから脱退を余儀なくされ、今もユーロを使えない存在となってしまっています。

恐らくEU脱退が決まればこのブラックマンデー級の事態の急変は避けられないというのが相場の見方になりつつあります。

■カーニー総裁は介入するのか?

今回のBREXITの問題は国民が判断し自律的に国内から起こっている問題だけに中央銀行がそれに介入をもって対応するということが果たして適切なものなのかどうかという問題は残ることも事実です。

カーニー総裁は為替の調整を阻むことはしないとしていますが、秩序維持のために必要な措置はとるとの姿勢も明確に示しています。

日本もそうですが、一体どこまでの下落は秩序あり、どこからが無秩序なのかの判断はかなり難しいことになります。

そもそも500PIPSだ1000PIPSだと下落が加速した場合に一国だけで介入して相場の下落を支えきれるのかどうかは大きな疑問になります。

ECBが協調した何か行動を起こせば話は別かもしれませんが明確な敗北の歴史を引きずるBOEが同じような方法で市場に臨むことになるのかどうかが非常に注目されるところです。

■ポンドの対ドルレートは1.5から1.3の間・・

気になるポンドのレートですが、対ドルでは残留決定で1.5超~そして離脱決定で1.3を明確に下回るレベルまで下落することが予想されています。

恐らく対円でいえば、離脱が決定すれば円自体が買われることになるため、さらに下落の動きは加速することになりそうで、低く見積もってもポンド円は135円程度からオーバーシュート気味に動けば120円以下まで底値を探る動きになる可能性は十分に考えられます。

ただ、こうしたレベルは一切介入がない放置状態の話ですから、中央銀行が何らかの為替に対する措置をはじめてば状況は一変することになり、なかかな難しい投資判断を迫られる時間が続きそうです。

■下落の場合、その後に戻る動きがでるかにも注意が必要

スコットランドの住民投票のケースでは結局独立が否定されたため、相場は一気に戻り、その後また下落して元に戻るといった乱高下を繰り返すことになりました。

大きな変化なしで買いもどしになっても確かにそこから大きく買い上げる話にはなりませんからオーバーシュート気味に上昇した相場はまた下落することになったというのも納得できる動きでした。

しかし離脱が決まってしまった場合にはすぐに相場が落ち着いて戻りを試すことになるのかどうかは実際に下落してみないと俄かには判断できない部分も残りかなり危険です。

とにかく一定の利益がとれた場合にはしっかりそのつどリカクをして相場の急な動きに変化に巻き込まれないようにするといった用心深さが必要になりそうです。

あとから相場の動きを見返してみれば実は簡単な動きであったと思えるかも知れませんが、実際の相場の途上ではどうなるか見通せないことも多くなりそうなのが今回のBREXITがらみの動きです。

方向感を失った場合には一旦ポジションをすべてはずして様子を見るといった勇気も必要になりそうです。

-FXコラム