FXコラム

いよいよUKの国民投票まで2週間

2016/08/10

いよいよUKの国民投票まで2週間を切ることとなりました。

すでに6月のFOMCでも利上げが見込めなくなったことから市場の焦点はすっかりUKの国民投票のほうに注がれるようになってきてしまいました。

連日世論調査の結果が公表されていますがだんだんと離脱派の数字が大きくなってきていることから、そのたびにポンドが振らされることになってきています。

■株も為替もかなり低調な取引に

日経平均が低調なのはUKのせいかどうかは判りませんが、米欧の市場では既に為替のスポット取引が激減するようになっており、実需のプレーヤー以外は投資を差し控える動きがでてきているようです。

確かにユーロを中心にして相場は小動きになってきており、ポンドだけが毎日のように上下に振幅しはじめています。

ドル円も1日の値幅はかなり狭くなりつつあり、いわゆるもみ合いを続けているだけで、方向感はまったく現れ難くなっている状況です。

■EU離脱派のキャンペーンにかなりの資金が投入されている模様

ここへ来て離脱意向を高める有権者が増えている背景には、離脱派がしかけている巨額のメディアキャンペーンがそれなりの効果を表し始めているからのようで、資金集めも巧妙に行われていることから、その結果として離脱を世論調査で選ぶケースが多くなっているようです。

特に移民問題が大きく取り上げられるとほとんどのUKの国民は嫌悪感を高めることになるようで、理性的に残留のほうがメリットが多いとわかっていても離脱を選ぶことが非常に増えているようです。

しかがって、この投票結果は実際に投票が行われてみるまではまだまだわからないというのが実情のようで、それを事前に察知している投機筋などは23日までの10営業日ぐらいは無理して売買を行わず静観を決め込んでいるようです。

■流動性が下がるといきなり相場が跳ねる危険も

本来6月はかなり様々なイベントが設定されていましたので、23日の投票はぎりぎりになるまでその影響は出ないと想定されていましたが、FOMCも日銀の政策決定会合もほとんどイベントとして注目されなくなってきていることから、こうした動きが示現してきているようです。

■万が一離脱が決まればポンドドルは1000PIPS以上下落も

ここから先は実際に結果がでてみないとわからないところが大きくなりますが、万が一UKのEU離脱意向が過半数となった場合にはポンドはドルに対して1000PIPS以上下落するという予測もではじめています。

またユーロも引きづられてドルに対して下落しますから、クロス円は全般に円高になることはほぼ間違いなく、ドル円にも想定を超えた円高の動きが出る可能性を考えておく必要があります。

国内業者の場合には個人投資家はもとから25倍のレバレッジしか認められていないので、大きな変化はないと思われますが、海外業者では23日に向けてレバレッジを50倍以下の制限する動きもではじめておりそれにともなってポジションの縮小なども示現する可能性がでてきています。

今回の国民投票では、2年前のスコットランドの登場時のことが一応参考にはなりますが、投票後出口調査がでると相場は大きく動き始めポンドは買い戻され、最終結果を受けてまた売られるといった複雑な動きをしていますから、利益がでたらとにかく躊躇なく利益確定することが重要になりますしポジションもあまり多くもちすぎない資金管理が重要になりそうです。

そもそも結果がどうなるか判らない中で先にポジションをもって様子をみるというのはかなりベンチャーエントリーとなりますので一定のレベルではロスカットをしっかりするなどの安全対策が必要になりそうです。

いずれにしても我々が経験したことのない投票ですし、リスクを恐れない投機筋すらも手控えているという点だけはよく考えておくべきです。そのぐらい結果が読めない状況が続いているのです。

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