FXコラム

本格的に始まったポンドブレまくり相場

2016/08/10

6月1日に入ってからポンドは大きく上下にぶれるようになり本格的にEU離脱をかけた国民投票の行方をめぐっての世論調査結果がでるたびに上へ下へと相場が跳ねる状況がやってきています。

■ガーディアンの報道でポンドは大きく下落

英国のEU離脱についてガーディアンが掲載したICMによる最新世論調査結果は電話及びオンライン合同の調査に基づくものですが離脱 52% 残留 48%、電話によ結果は離脱 45% 残留 42% 不明・未定13%となり、前日にロイターが発表した結果とは逆に離脱派優位の状況になってきています。

これを受けてポンドは大きく売られることとなり、特にポンド円は31日の午後1時近くに163.880円をつけたものの1日の午前4時に159.844円まで下落し、実に4円以上の下落を果たすこととなってしまいました。

スコットランドの独立をかけた住民投票の前も同様な状況でしたが、今回はより深刻であるため、離脱が優位となるとかなり大きな影響が出始めていることがわけります。

■最終的な選挙結果まではかかわらないほうが安全

この国民投票ももちろん結果はでることになりますが、毎回公表される世論調査のブレにいちいち巻き込まれて投げと踏みの応酬に耐えるのはいささかしんどい状況となってきています。

どのタイミングでどの新聞社やメディアから世論調査が発表されるか掌握していない中で大まかのあ予測だけをたよりにして売買を勧めてもポンド円のように15時間ほどで4円も下げてしまうのはさすがに取引がしにくい状況といえます。

またタイトなストップロスをつけてもこの調子では頻繁に上げも下げもひっかかる始末で早い段階からエントリーしても損きりによる損失のほうが大きくなりかねない状況といえます。

特にイギリス国民でもない我々にはこまかなセンチメントを感じる力はまったないことから足もとの状況を把握するのも至難の技となりそうで、かなり注意が必要です。

■ドル円ですら影響を受ける状況

ポンドの急落はポンド円が大きく売り込まれることになるため、ドル円にも少なからず影響がではじめており、それなりに注意が必要になってきています。

まだこれが事前予測だからこの程度のことで済んでいますが、本当にEU離脱が多数となるとドル円だけとってみても100円を下抜けるぐらい円高が進むことも考えられ、かなり注意が必要になってきています。

一旦は残留派優位のように見えた英国ですがこればかりは最後の開票されるまではほとんど判らないのが実情で、今の段階からあまり決め打ちをしておかないほうがよさそうな状況となってきています。

■この調子では6月FOMC利上げは無理か?

イギリスのEU離脱は回避できそうと思われた5月の世論調査ですが、まだ決してそう決めつけることはできないことから、恐らく次回FOMCは利上げを延期せざるを得ないのではないでしょうか?

そのぐらい状況は結構深刻なところにさしかかっているように思われます。

23日にかけては事前にある程度ポジションを整理してよけいな影響を受けないようにすることが重要になりそうです。

どうも国内にいるとこうしたクリティカルな雰囲気というものを感じることができずに楽観視しがちですが、やはり今回の英国のEU離脱はそんな状況ではないことがだんだんとわかりつつあります。

最終的にはポンドはドルに対して10%から15%程度下落することが予想されていますので、かなり長期に渡ってポンドが下落することも想定しておく必要がありそうです。

実施が近づいてその重要度と深刻度がはじめて理解できる英国のEU離脱ですが為替は先に織込みに行こうとする傾向が強くなりますので、世論調査の大半がEU離脱濃厚をなれば23日前にさらに厳しい状況がさきに示現してしまう可能性もでてきているといます。

ある意味ではFOMC以上に危ないイベントが6月23日なのです。

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