FXコラム

仙台G7に向けて仕掛けのドル売り円買いに注意!

2016/08/10

いよいよ20日から仙台でG7先進国蔵相、中央銀行総裁会議が開催されますが、為替に関してなんらかの声明が出るのかどうかが注目を集め始めています。

嘘か本当かわかりませんが、上海G20において少なくとも米国と中国との間でなんらかのドル安に関する合意があったのではないかという憶測は依然継続中で、たしかにドルは3月以降安値を継続しています。

言って見れば日本だけが円高に不満を強調している状況ですが、4月の中盤以降日本に対して
非常に厳しく対応をしはじめている米国のルー財務長官も来日するわけですから、再度公式的に釘を刺される可能性はかなり高くなってきているといえます。

これに投機筋が乗る形で仕掛け売りがでる可能性に注意が必要になってきています。

■GW以降方向感を欠く相場展開が持続

GW明けのドル円相場は一時の突っ込みから4円近く戻しましたが、方向感に乏しく米国市場で少しいい経済指標がでれば1円近く上昇するものの、株価が下げると全値戻しといったかなり荒れた相場展開が継続しています。

5月末決算を控えてファンド勢も静観しつつあるようですが、今回のG7で日本の為替介入が明確に否定される可能性もでてきていることからG7の日程に絡める形で、仕掛け的なドル円の売りが出る可能性も高まっている状況です。

日米の金融当局の温度差が改めて浮き彫りになりしかも米国側から明確にドル円が秩序だって
動いているというダメだしを出されれば投機筋の絶好の円買いドル売りタイミングが到来することも考えられ、十分な注意が必要となりそうです。

■可能性があるとすれば直前のドル売りか

一般的に過度の相場の変動と言った場合には1日に3円から5円以上動くといったことが必須条件になりますが、1日1円強の動きは日常的なものであり、過度な円高にはあたらなくなります。

そのため、3円を超えない程度の円高を仕掛け的に投機筋が出してくるということは十分に考えられるわけです。

G7に向けて105円台が再度示現しても会議全体としてこれに向き合うような発言がでなければ、円高をエンドーすしているようなもので、投機筋にとっても絶好の仕掛け機会になりかねない状況といえるわけです。

■ドル円は引き続き売り場を模索されている

一旦下落が落ち着いたように見えるドル円ですが、まだまだ投機筋の円ロングは残っており、ショートカバーも出やすいものの、下落の可能性はかなり残っているといえます。

週足で見ても60日移動平均線が30日移動平均線を明確に下抜け(デッドクロス)しており、過去の事例から考えると3年から4年近く経過しないと上昇トレンドにならないことから市場は全体としてドル円の下落を狙いつつあります。

とくに今年利益が出にくくなっているファンド勢は円高をまだまだ狙っているといわれ、事ある毎に仕掛け的なドル円の売りがでることに注意が必要となります。

■109円50銭から上は実需の売りが下りてきている

政権はなんとか為替を110円以上に回復させたいようですが、相場自体は109円50銭から上が
異常に重たい状況が続いています。

これはとりもなおさず実需の輸出勢が110円レベルで売りを大量に出しているのが原因で、皮肉なもので実需がドル円の上昇を抑える形になってしまっていることがわかります。

一方下値は機関投資家とGPIFなどが買いを入れているようですが、これがなくなればさらに下方向に動くことは容易に予想される状況です。

今回のG7でどこまで売り仕掛けがでてくるかは全くわかりませんが、もしこうした動きが
でないで終わってもこの先同じようなリスクがその都度再燃することを考えておく必要が
ありそうです。

伊勢志摩サミットも現状では財政出動に関して先進国が連携して総合的な景気対策をするといった可能性はかなり薄れてきています。当然作為的な失望売りがこのタイミングに出る可能性もあり、5月は後半に向けてかなり注意が必要になってきています。

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