FXコラム

年初からの5ヶ月半のドル円の動きを改めて振り返ってみる

2016/08/09

早いもので今年も既に5ヵ月半の歳月が経過しようとしています。

年初には120円台後半にあったドル円相場は1月29日の日銀の政策決定会合後マイナス金利が導入されたことから一旦は吹き上がりましたが、その後たったの3日で大幅に下落しほぼ10円70銭近い下落を記録することになります。

そして4月28日の日銀のゼロ回答を受けても6円を軽く上回る下落を記録してしまったわけです。

冷静に考えて見ますと、すべての下落の原因は日銀が絡むところにあるのはもはや一目瞭然の世界で、確かに財務大臣が怒るように投機的な動きが出ているといわれればそうかもしれませんが、良くも悪くもその原因は日銀の動きに絡んで知ることが明確にわかる状況です。

投機筋の売りを憂うのも結構ですが実はその原因を作り出しているが日銀になってしまっているわけですから本来はドル円における円高を人にせいにはできないはずなのですが、総理や財務大臣はそうは思っていないらしく、とにかく選挙対策で株と為替をなんとかするため、官邸主導で動いているというのが実情のようです。

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米国になにを言われても介入する時は介入するとすごんでみせるのも結構ですが結構自業自得の相場になっていることはよく考えなくてはならないといえそうです。

■下落のトレンドラインを抜けなければ流れは変われない

上のチャートを見ていただいてもわかりますが、とにかく下落するトレンドラインを抜けて110円を超えるのが第一段階で、次に4月末の日銀政策決定会合の直前の111.78円レベルを突き抜けられるかどうかがポイントになってくるものと思われます。

これがふたつとも抜けられないことにはこの先ドル円が上昇に転じることはほとんど想定できないと断言できます。

この先様々な政治イベントが夏にむけて矢継ぎ早に起こってきますが、どれを通過してもこのラインを抜けることができなければ本格的な下落トレンドが再開することになりそうです。

それにしてもドル円の支援材料は実に乏しくなってきていますので財政出動や増税延期などで相場が本当に戻すことになるのかがやはりもっとも気になるところです。

■既に高値から16円下落したドル円

2015年1年間のドル円の変動はたった10円ほどでしたが今年はすでに半年たたないうちに16円以上ドル円は下落方向に動いていることがわかります。

通常大きく動いても20円ぐらいがいいところですから、ここから異常に下げるとはなかなか想定しにくいところではありますが、どうみても105円台が今年の底値で終わることはなさそうな状況で、20円幅で考えれば100円に接近することは十分に想定できるところにいることがわかります。

■一貫して上値を切り下げるドル円相場

こうして半年を振り返りますとドル円相場は一貫して上値を切り下げてあきらかにトレンドは転換していることが理解できます。

ここ3年ほどドル円は上昇プロセスにありましたから下がれば底値を買うという習慣がついているトレーダーの方も多いと思いますが、ここから暴落などに巻き込まれずに確実に利益を上げるのであれば、やはり戻りをしっかり売り、よほどの短期でないかぎりは買いから入らないというのが今年後半に向けての戦略になりそうです。

■米国株式市場は7-8年で暴落

米国の株式市場というのはアノマリーというより現実的な世界で7-8年に一度暴落を記録するのがお決まりのパターンになってきています。

リーマンから8年、いつ暴落してもおかしくないタイミングになってきていますが、ドル円も上方向に動く可能性が殆どないとすれば常に戻り売りで対応しているのがこうした下落タイミングにも巻き込まれない相場遊泳法になりそうです。

2016年、ドル円は明らかに流れが変わっているということをしっかり頭にやきつけて今年後半の相場に向き合って生きたいところです。

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